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幕末史 半藤一利

  幕末史

【幕末史】
出版年:2012年 著者:半藤一利



【著者のデータ】
【半藤 一利 はんどう かずとし】
(1930年5月21日~)
1930年東京向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。


 この本は著者の半藤一利氏が講演などで話した内容を、そのまま文章化しているために語りかけの口調になっています。

 読むと分かるのは半藤氏のスタンス。氏は戦争中、父の生家の新潟県長岡市へ疎開した経験から、本人もいっている通り反薩長史観。

 その考え方から薩長の倒幕とは軍事クーデターであり、それが故に明治日本がどう危うい状態で世界に乗り出したかを解説しています。

 もちろん半藤氏もその新政府を、大久保利通の独裁政権がよく乗り切ったと評価はしていますが…

 それとこの本での幕末は、ペリー来航(1853年)から明治11年(1877年)の西南戦争までとしています。

 自分としては幕末の話も面白かったですが、明治維新から西南戦争に至るまでの過程が興味深く、ここで近代日本の元ができたのだということが分かります。

 しかし半藤氏が語る通り西南戦争以後、誰もその先の国家像を描けていなかったとのこと、後に残されたものは「軍の統帥権の独立」だけだったと…

 幕末を知るというよりその先の近代日本の基礎がどうできたのかを知ることができた一冊でしたね。




半藤一利





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| 歴史 | 19:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

この本は読みましたが、生麦事件で幕府がイギリスに払った国家賠償が10万ポンドという話で「小公女セーラ」の最終回思い出しました。ヒュースケン事件のところに載っていたドルと円のレートを経由して、当時の10万ポンドが今の何円か計算したら、びっくりする額(何十億円だったかな?)になった覚えがあります。

>反薩長史観

幕末の本はたくさんあり、どの立場が正しいのかわかりませんけど、本屋では最近はこっちの立場からの本が目立つので、こっちが正しいのかという気になります。(小生はそんなに読んでませんけど。)

| Heika | 2017/05/11 06:00 | URL | ≫ EDIT

Heikaさんこんばんは。

>生麦事件で幕府がイギリスに払った国家賠償が10万ポンド
確か「小公女セーラ」がそうでしたが、日本との関わり
で見ると面白いかもw

>本屋では最近はこっちの立場からの本が目立つので、
この辺は見方によって変わるのだろうと思いますね。

ではでは

| J.B.HAGI | 2017/05/12 00:52 | URL |















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